能勢町全体が教科書です @校長室より
能勢町は緑あふれる町であると同時に「生物多様性に優れた自治体」としても知られています。
※平成28年に発表された「生物多様性に優れた自治体ランキング」で全国1位を獲得!! 出展:三菱UFJリサーチ&コンサルティング ニュースリリース
中でも”生物多様性のホットスポット”とも言われている「地黄湿地」は、湿地でしか見ることができない珍しい生きものに会いに行ける場所として有名です。
そんな豊富な能勢町の自然資源を能勢分校の教育活動にもふんだんに生かしています。
学校設定科目である「地域と生活」という授業では、能勢の環境・植生・生息する希少生物・絶滅危惧種などについての基本的知識の習得や保全するための取組を学びます。
また校内での座学だけではなく、地黄湿地など豊富な自然資源を使ったフィールドワーク(観察や植生調査)や自然環境の保護に関する発信活動も行っています。
まさに、”理論と実践の融合が能勢町内で実現する”という素晴らしい環境で学びを深めています。
地黄湿地のフィールドワークは、「公益財団法人 大阪みどりのトラスト協会」様にご協力いただきながら進めています。
※「公益財団法人 大阪みどりのトラスト協会」は、大阪府内に残されている貴重な自然や里山、多様な生きものの生息・生育環境の保全活動など行い、生物多様性保全に向け取り組んでいる団体です。
協会が作成された「地黄湿地リーフレット」は生物多様性の宝庫である地黄湿地の概要がギュッと詰まった冊子です。ぜひご覧ください!
また、大阪みどりのトラスト協会では、地黄湿地で定期的に観察会を行っており、学校として参加させていただいております。
※湿地の区域は柵で囲んでおり、普段は自由に立ち入ることはできません
・真っ白な羽を広げた白鷺のような形をした「サギソウ」
・湿地の中で生息する食虫植物「モウセンゴケ」
・木の上に泡状の卵塊を産む「モリアオガエル」
など、希少な生物・植物が8月上旬のこの時期に見ることができ、後期の授業「地域と生活」でのフィールドワークにも胸が膨らみます。
町全体を教科書として、実践的な教育活動が展開される能勢分校であなたも学んでみませんか?
お待ちしています!
↑「サギソウ」
(大阪みどりのトラスト協会より)
↑「モウセンゴケ」
↑「モリアオガエル」
(大阪みどりのトラスト協会より)